NUKOTE日本総代理店 金森藤平商事株式会社
Column

ポリウレアコラム


NUKOTEポリウレア 吹付け機械に起因する塗膜不良について

2021年10月11日(月曜日)

2021年3月のコラムで、弊社作成の「NUKOTE ポリウレア施工時に起こりやすい不具合について」の記述を行いましたが、「③施工機 械に関する不具合が起きる場合」について、吹付け機械に起因する塗膜の膨れ(混合不良に伴う硬 化不良)の原因及びその対処法を、さらに詳しく記載させて頂きます。

【不具合が起きる原因1:A 剤・B 剤の配合不良】

・ドラム缶(ペール缶)内の A 材(イソシアネート)、B 材(ポリアミン)どちらかの材料が無く なってしまった時に機械を止めずに吹付けを続けてしまうと一時的な配合比異常が起きます。吹付 装置圧力異常などで自動停止した場合にも停止後の残圧によって吹き付けられたものも同様の混合 比異常を起こします。そして大抵は材料ロスの比較的少ない B 材が余る傾向にあるため、B 材リッ チの材料を吹付けてしまいます。B 材がリッチな場合、B 材は A 材と違い、いつまでも固まらない ため、未硬化でポリウレアとなっていないB材が 熱・温度(日光など)によって膨れの原因にな ります。混合不良による硬化不良が起こると、そこの部分は強度が足りていない、しっかり成膜さ れていない状態になるため、膨れや破れの原因となります。

材料は最後まで吹き切ろうとせず、途中で新しい材料に入れ替えるか、継ぎ足すように心がけて下 さい。また吹付け直前の捨て吹きを忘れることによって吹き始めの混合比が悪く、A もしくは B 材 リッチの材料を吹付けてしまう不具合も気を付けなければなりません。

・機械のメンテナンスが悪くて材料の混合不良が起きるケースも常に気を付ける必要があります。 特に空気と触れると固まりやすくなる A 材側の経路メンテナンス(ドラムポンプ、ホース、機械の エルボ、ガンのマニホールド等)が悪い場合は A 材の出が悪くなり、B 材リッチな材料を

吹付けて しまう事になりますので、洗浄する際は A 材側を特に念入りに、また機械のストレーナーや O リ ングなども定期的な交換をお勧め致します。また配合比が 1:1 になっていない場合、通常グラコ社の機械はエラー検知をしてくれますが、グラ コ社以外の(古い)機械はエラーを検知せずエラーストップしない場合があり、その場合配合不良 の材料を吹付けてしまう可能性が高いので、

そのような機械で施工を行う場合は、必ず機械のそば でオペレーターが常に機械の状況を監視するようにお願いします。

・吹付ガン整備不良による材料の出方のばらつきも混合不良の原因となります。 特にA材側のサ イドシールやマニホールドの O リングは切れやすく、サイドシールのバネも硬くなりやすいので、 日々の整備ではそれらを留意し、チャンバー・サイドシール・チェックバルブの可動がスムーズに 行えるように整備願います。

O リングは出来れば毎回交換を推奨しております。 チャンバーの穴やエアキャップは詰まりやすいので常にドリルなどで固着物を除去するなどして綺 麗に保って下さい。また吹付け時にはガンのトリガーを離した時に微妙に配合がずれるため、硬化 不良の可能性を少しでも少なくするため短く間欠に吹き付けるショット吹きは極力行わないよう、 トリガーはなるべく握りっぱなしで吹付け作業をお願いします。

【不具合が起きる原因2:材料の加温不足・圧力不足・エア不足】

・ペール缶を交換する際に材料が充分に温まりきらないまま吹付けをしてしまったり、冬の寒い 日、吹付けを止めた際にホースの温度が下がってしまい低い温度で材料を吹付けてしまうなど、温 度不足による塗膜の硬化不良にも注意が必要です。事前加温の際は A 材を B 材に比べて2°C程度 高く設定する事をお勧めします。(ST の場合 通常 A72°C B70°C →冬は A75°C B73°C)そして 材料事前加温はホース循環キットを用いて経路全体を規定温度まで温めるようにしてください。

・吐出圧力は 160Bar(2300Psi)を目安として施工を行う事を基本としてください。ポリウレア の吹付けにはしっかりとした温度と圧力が大変重要であり、どちらかが足らない場合、ミストにな らない(しっかり混合されていない)事が多なります。吹付け時のパターンが狭くなり、材料が棒 状に出ているような場合、硬化した塗膜につやがなく、施工後直ぐに黄色っぽくなってしまう場合 は、もう一度設定温度、圧力を見直してください。 またSTに比べて、XTplusは不具合の起き やすい材料になりますので、必ず上記の加温や圧力のある機械を選定し、慎重な吹付け作業をお願 い致します。

・吹付エア不足による吹付パターン異常も不具合の原因となります。エアが不足している場合は吹 付けガンの中のピストンが動かなくなる時があり混合不良につながる事がありますので、施工時は こまめにチャンバー、エアキャップをメンテナンスするようにしてください。

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