NUKOTE日本総代理店 金森藤平商事株式会社
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ポリウレアコラム


NUKOTEポリウレア 加温吹付タイプ塗布機械に関する注意事項

2021年01月17日(日曜日)

NUKOTE加温型吹付けポリウレアに関しては、専用の吹付け塗布機が必要になります。

弊社は主にグラコ製の塗布機を使用する事が多いですが、 「適切な電力の供給」「塗布機の圧力管理」「塗布機の温度管理」「使用するガンの種類」「使用するミックスチャンバーの選択」が非常に大切であり、誤った認識での使用は塗膜の混合不良や施工不良につながり、非常に危険です。

施工前に必ず 弊社 に問い合わせをしていただき、塗布機に対する正しい認識を持って吹付け作業を行ってください。

1.弊社が推奨する塗布機の仕様
(機械の仕様についてはグラコのカタログを参照願います)

塗布機(リアクター)グラコ 製EXP2 (200V)
発電機200V 45 KVA 以上
コンプレッサー2 KW (必ずエアドライヤーを併用する事
吹付けガングラコ製Aガン

2.吹付け機械において、求められる仕様・条件

圧力:PSI で 2300 (160Bar) 以上 出る事 。
温度:ヒーターで 75 ℃程度まで加温が可能な事。

上記が基準値に満たない機械を使用する場合
例:グラコ製 E 10 hp 200V )などを使用される場合の注意点

【使用するミックスチャンバーの選択】

・E10hp 200V APガンの場合)などは、PSI値は基準以上であるがポリウレアの吐出流量が少ないため、チャンバーが大きくなると(例: AR4242など)圧が低下するため 連続で吹けません。チャンバーをAR2929などの細い(流量が小さい)ものを選ぶようにして吹付け作業を行ってください。詳しくは弊社にお問合せ願います。)

【塗布機の圧力管理】

・E-10hp-200Vなど、ドラムポンプを用いない材料供給方式(ホッパー方式など)の場合は、常に温度低下が起こりうることを想定して、投入材料全てが充分に所定温度に達するまで加温時間を確保してください。(特に材料を継ぎ足す場合は注意が必要です。)また作業時間に伴って起きる温度低下も考慮して、連続で吹付けする事無く材料の温度を常に意識願います。

※EXP2など推奨機械でも言えることですが、所定の温度に達していない状態で吹付け作業を行うと硬化不良の原因となるため、材料の温度については常に注意しながら作業を行ってください。特に冬場は吹付中断→即温度低下につながるため一層の注意が必要です。ガントラブルなどで吹付けを止めた際などにも、機械を止めておくと材料温度がすぐに低下するため、材料をホース循環させることで温度低下を防ぐようにしてください。冬場についてはドラム缶・ペール缶共にホットバス・ジャケットヒーターなどの加温装置を併用して事前加温行ってから材料を供給する方法も検討願います。ただし投込みヒーターなどの発熱体を直接材料に入れると、ポリウレアの材料変質の恐れがあるので絶対に行わないようにしてください。

【アラート】

1.NUKOTE XT plusを吹付けする場合は、元々過酷な薬品環境条件の元で適用される上に材料の取り扱いが難しいため、吹付け作業は特に慎重に行ってください。機械の圧力が基準(2,300psi)に達していない場合は断続での施工を徹底し、圧力低下に注意しながら施工を行ってください。温度低下についても、温度が低い状態で吹付けを行うと硬化不良や混合不良が起こり、剥がれや接着不良、膨れなどの原因となるため、必ず操作盤側にも作業員を1名配置し材料温度が所定の温度に達しているかを常に確認しながら吹付け作業を行ってください。

2.ガスマーやガーディアン等旧型タイプの吹付け機を使用する場合、グラコ製の機械と異なり配合不良が起こった場合にもエラー反応が出ずに材料が供給され続ける事があります。配合不良によるポリウレア塗膜不具合の原因になるため必ず操作盤側にも作業員を1名配置し、機械の不具合を見逃さないよう注意願います。推奨機械を使用する場合でもホースや配管の詰まり等が原因での配合不良が起こりえますので、事前の機械整備及び施工中においても常に吹付け機械の状態のチェックを行いながら作業を行うようにしてください。

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