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ポリウレアコラム


なぜポリウレアを吹き付けた生卵は割れないのか?

2024年07月07日(日曜日)

イベントなどでポリウレアをご紹介する際、生卵にポリウレアを吹き付けた実験をご覧いただくことがあります。普通の生卵であれば、落としたりハンマーで軽く叩いたりするだけで簡単に割れてしまいます。しかし、ポリウレアを吹き付けた生卵は、落下や衝撃を受けても簡単には割れません。初めてご覧になる方からは、「本当に生卵なのですか?」と驚かれることも少なくありません。

では、なぜこのような現象が起こるのでしょうか。

ポリウレアが卵を強くしたわけではありません まず誤解していただきたくないのは、ポリウレアが卵の殻そのものを強くしたわけではないということです。卵の殻は施工前と同じであり、変わったのは外側に高い伸び性能を持つポリウレアの膜が形成されたことです。

この膜が卵殻と一体となることで、衝撃を局所的に受けるのではなく、膜全体へ分散させる働きをします。この考え方は、自動車や航空機などで採用されている「モノコック構造」をイメージすると分かりやすいかもしれません。モノコック構造とは、骨組みだけで荷重を支えるのではなく、外側のシェル全体で力を受け持つ構造です。

ポリウレアを施工した生卵も、これと似たように外側の膜全体で衝撃を受け止めることで、卵殻だけに大きな力が集中しにくくなります。

割れないのではなく、急激に壊れない

もう一つ重要なのは、ポリウレアは「割れない材料」を作るのではなく、「急激に壊れない状態」をつくるということです。ポリウレアは非常に大きく伸びる材料であり、衝撃エネルギーを吸収しながら変形します。

そのため、万が一卵殻にひび割れが発生した場合でも、ポリウレアが殻全体を包み込み、破片が飛び散ることなく一体となって保持します。私たちが以前ご紹介した「破壊抵抗力」とは、まさにこのような性質を表しています。

スイカでも同じ現象が起きています。この現象は、生卵だけではありません。

他社の動画にはなりますが、ポリウレアを吹き付けたスイカを約50mの高さから落下させる実験動画も公開されています。

通常であれば大きく割れてしまう高さですが、ポリウレアを施工したスイカはゴムボールのように跳ね返り、皮も大きく破れることなく形状を維持しています。

もちろん実験条件は異なりますが、ポリウレアが衝撃を分散し、急激な破壊を抑えるという特長を分かりやすく表した実験といえます。

ポリウレアは、対象物を単純に硬くする材料ではありません。衝撃を分散し、エネルギーを吸収し、破壊が急激に進行することを抑えることが、この材料の大きな特長です。

この考え方は、生卵やスイカだけではなく、私たちが施工している防液堤や擁壁、トンネル、工場床などのコンクリート構造物にも共通しています。

生卵を使った実験は、一見すると面白いデモンストレーションですが、その中にはポリウレアという材料が持つ「破壊抵抗力」という本質的な性能を見る事が出来ます。

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