2024年02月16日(金曜日)
材料の性能を評価する際、「引張強度」や「圧縮強度」など、どれだけ大きな力に耐えられるかという「強さ」に注目されることが多くあります。もちろん、これらは非常に重要な性能ですが、構造物を保護するという観点では、もう一つ重要な性能があります。それが「破壊抵抗力」です。

一般的な材料は荷重が徐々に大きくなり、最大荷重に達すると破断します。これは決して材料が悪いということではなく、多くの材料に共通する特性です。しかし、一度破断してしまうと、その時点で材料としての役割を十分に果たせなくなる場合があります。
この考え方は鉄筋コンクリートにも少し似ています。コンクリートは圧縮には強い反面、引張力には弱く、ひび割れが発生すると急激に破壊が進むことがあります。そこで鉄筋を組み合わせることで、ひび割れが発生した後も荷重を受け持ち、構造物が急激に崩壊することを防いでいます。つまり、「壊さない」のではなく、壊れた後も粘り強く持ちこたえるという考え方です。
一方ポリウレアは壊れない材料ではありません。しかし壊れ方が大きく異なります。高い伸び性能を持つポリウレアは、最大荷重を超えた後も急激に破断するのではなく、大きく変形しながら荷重を受け続けることができます。つまり、破断に至るまで多くのエネルギーを吸収できる材料であり、この性能を私たちは「破壊抵抗力」と考えています。
下記の動画の後半では、コンクリートブロックにポリウレアを施工した供試体へ荷重を加えています。通常であればコンクリートはひび割れとともに破壊されますが、ポリウレアを施工した供試体は、コンクリートが大きくひび割れ、Y字型に変形した後も破片が飛散・脱落することなく、一体となって荷重を受け続けています。

この実験から分かるのは、ポリウレアは「壊れない材料」ではなく、「壊れても急激には終わらない材料」であるということです。構造物そのものの強度を高める材料ではありませんが、破壊の進行を抑え、破片の飛散や脱落を防ぎながら構造物を保護するという点で、大きな役割を果たします。
このような特性は、擁壁やトンネル、防液堤、工場床など、ひび割れや変位が発生する可能性のあるコンクリート構造物において大きな効果を発揮します。私たちは、ポリウレアの本当の価値は単なる「強さ」ではなく、壊れた後も粘り強く持ちこたえる「破壊抵抗力」にあると考えています。
ぜひ下記の動画をご覧いただき、ポリウレアならではの「破壊抵抗力」をご確認ください。
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